【レポート】第二十二回/滋賀県

2018.10.10

8/31(金)、滋賀県近江八幡市。天気は大雨。
開始前は雷も鳴り響き、「本当に開催できるのか」とすら思ったほどの大雨。
こんな天気で喜んべるのは、大雨で週明けの始業式が休みになればなと思っている、宿題を溜め込んだ小学生くらいだろう。

しかし、夕方の時間になると先ほどまでの大雨が嘘だったかのように止み、なんとか開催にこぎつけた。

会場は近江八幡まちや倶楽部

旧造り酒屋を改装してつくられた会場はまさに”百姓一揆”にふさわしい会場だ。

そんな素敵な建物にオフィスを構えているのは、 まちづくりに関するお仕事を行なっているUDS株式会社。
滋賀食べる通信の発刊元でもあり、今回のイベントにおいては集客をはじめ多大なるご協力を賜った。

百姓一揆の始まりは、そのUDS株式会社、代表取締役社長の中川敬文さんより。
近江八幡まちや倶楽部について、そして滋賀食べる通信の創刊のお話をしていただいた。

滋賀は琵琶湖と周囲の山々が適切な湿度と気温をもたらす気候に恵まれ、鮒寿司をはじめとする独特な発酵文化が生まれたそうだ。
そんな土地柄もあり滋賀食べる通信は他の食べる通信にはない「発酵食文化」に注目している。

「なるほどそうなんだ」と思いつつも、「そんなに独特なものならは一度も味わわずには滋賀を帰れまい。(我ながら傲慢だ)」
そんな風に思っていたところ、滋賀食べる通信より酒粕でつくった生チーズケーキが振舞われた。

一口頬張ると酒粕がとクリームチーズが混ざり合い、今までにない新たな香りと味わいを舌で感じることができた。
『百聞は一”舌”に如かず』。単純な私は一瞬にして滋賀発酵文化の虜となった。

と、テンションが上がっていたのは何も私だけではなかった。
酒粕でつくった生チーズケーキの美味しさと、昔ながらの蔵の雰囲気に酔いしれた高橋もまた同じだった。

「中世の百姓一揆では首謀者が誰かわからぬよう、署名を円環状に書いた傘連判状というものがあったと言われているが、
まさにこんな雰囲気の中で当時の参加者は署名をしていたのかもしれない。」

そんな一言で百姓一揆が始まった。
今回は、昨日の奈良での百姓一揆に比べると、ややこじんまりとした規模での開催。
小さなお子さんを含め20名の参加者の皆さま全員の自己紹介の時間もたっぷりと設けることができたため参加者の皆さま同志の親交も深まったのではないだろうか。

そんな参加者の皆さまからでた声の一つを紹介したい。

会社員をしながら兼業で米農家をしている30代の男性からは、
「販売する際の価値基準は値段が高いか安いかという軸だけというのが一般的だが、本当にそれでいいのか、農業には値段だけではかれない価値というのも存在するのではないのか」
といって声も聞かれた。

これに対して高橋は、
「農業はふたつの見方がると思っている。稼ぐ農業、産業としての農業、もうひとつは自然を体感できる場としての農業。そういう価値の尺度は値段だけではない。」
と話した。

このような自己紹介や質問がイベント終了時間間際まで。そして、会場近くで行われた懇親会も夜遅くまで続いた。

お足元の悪い中お越しくださいまして誠に有難うございました。
百姓一揆も後半戦。ぜひ今後も応援いただけますと幸いです。

(スタッフ中山)

▼高橋博之からの一言
滋賀のみなさん、先日はカミナリ落ちまくってる豪雨の中を、足をお運びくださり、ありがとうございました。
いろんな会場でやってきましたが、蔵は百姓一揆にはもってこいの場所ですね。あの場にあった気のチカラにすっかり乗せられ、いつも以上にしゃべり倒してしまいました。
みなさん一人ひとりと話しましたが、自分だけよくなることを考えている人がいなかったように感じました。
三方よしの近江商人スピリットが受け継がれているのでしょうか。みなさんの意見を聞いていて、心が洗われるようでした。
滋賀食べる通信で特集した生産者さんと、ポケマルに登録している生産者さんが入り混じった懇親会も、とっても楽しかったです。
台風の被害が出ないよう、祈ってます。どうかご無事でありますように。そしてまた会う日までどうかお元気で。滋賀食べる通信、ポケマル共々、引き続きよろしくお願いします!