【レポート】第十九回/岩手県

2018.8.9

8/2(木)、岩手県大船渡市

連日35度超えが続く8月2日、強い日差しの中、岩手県内陸から沿岸へ。
海の町は暑さもおだやか、今回の47キャラバンは、岩手県大船渡市、大船渡市防災観光交流センターでの開催となった。
大船渡の大船渡市防災観光交流センター和室に開催された。
漁師、農家、公務員、海鮮加工業、ダイビングコーチなど、各界から合計15名方々にご参加いただいた。

なかには、車を3時間走らせ岩手県雫石町からいらっしゃった方達も。

<40代の女性・農家>
実際農家をやってみて思ったのは、自分でつくったものを農協に出すだけだと面白くない。
消費者に食べてもらうこと、交流が楽しい。オーナー制度で、草取りから収穫までやってもらっている。
体験する子どもたちの反応が嬉しい。

自然栽培や有機栽培に取り組みつつ、安全、安心という消費サイドの価値のPRだけでなく、
命や自然と向き合う農の価値を共有して、生産と消費の関係を変えなければいけないといいます。

一方、大船渡のホタテ漁師からは、生産者と生産者、これまで結びつきがなかった漁師と農家の連携も必要だという発言が。

<40代の男性・漁師>
これからの漁業の問題は、産廃問題。ウニの殻、ホタテの殻、海から生まれたものなんだけど、
海に捨てると産業廃棄物として摘発される。これを肥料として再利用できる仕組みを農家さんと組んで、実現したい。

ホタテ、牡蠣、ウニは水揚げして身をとったあと、大量の殻が残ります。
海にもどすと不法投棄になり、陸で廃棄物業者に処分を頼むと処分費もかかる。
畑に使えば、本当はよい肥料にもなるはずなので、海の生産者と山の生産者がつながる場面が重要になるとのこと。

<50代の男性・漁師>
震災のときに辛うじて生き残った。となりにいた友人は死んだ。
なので残りの人生、おもいっきり変わったことしようと思った。
普通はゴミだ!って捨てられるような海藻や貝育てて売ってみたら、
いまでは台湾から引き合いがあるくらい。こんな面白いことはない

この漁師が育て、販売しているのは、ムール貝。
震災前は養殖棚にからみつく邪魔者とみられていましたが、研究を重ね、商品化に成功したといいます。

▼高橋博之からの一言
 僕たちは、料理のレシピや、食べ方について話をすることは多いけれども、じつは調理は最終段階。全部の料理は、0から1を生み出す農家・漁師がなければなりたたない。その0から1の過程が、膨大な流通システムに覆われて、消費者から見えなくなっている。

生産現場の裏側にある価値を、より多くの都市民や生産者同士が共有できる社会。そのための活動への期待感をあらためて感じた座談会であった。

座談会終わった夜、海風もそよそよと吹き、懇親会もにぎやかに。

翌日、高橋と同行メンバーで、参加した漁師佐々木惇さんの船に乗り、養殖漁場でシュノーケリング。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
(文責:東北開墾/阿部)