【レポート】第十八回/福島県

2018.7.11

7月7日(金)。場所は福島県は郡山市。
今回の座談会は60名もの方にご参加いただいた。
共催という形で集客協力や会場手配を行なっていただいた一般社団法人「東の食の会」様には改めて感謝いたしたい。

高橋は会の冒頭、「福島は日本でもっとも生産者が頑張っている地域だ」と切り出した。
先の東日本大震災で福島産の野菜が敬遠されがちな状況にあった時に、お客さんに対し生産者自らが自らの言葉で、
自らの生産物を発信していく必要が生じ、実際にその声を上げ続けたからだ。震災を契機に意識の変化が表れたというのだ。

実際に、震災後自らが旗振り役となり、都会から消費者を呼び、収穫体験やバーベキューイベントなどを催している生産者の方もご参加いただいた。
また、生産者だけではなく高校生、そしてその他の皆様が参加者に多かったのもこの会の特徴であっただろう。

まさに、高橋の言葉通り、たくさんの意見が出てきた座談会であったし、その後の懇親会も大いに盛り上がったのではないかと思う。

そんな大盛り上がりの座談会後、私はどれほどの方が震災を契機に心的は変化が生まれたのかを調べたくなりパソコンを叩いてみた。
株式会社ベネッセコーポレーション/高校生と保護者の学習・進路に関する意識調査 (震災の影響)によると、
家族・知人が被災した高校生、ボランティアや募金など主体的に被災地に関わった高校生は、助け合いの精神や社会貢献意識が強まったと回答したということであった。

震災の与えた影響はいうまでもなく大きかったのだ。

起こってしまった震災をなくすことはできない。一方で冒頭の農家のように教訓を生かし、
都市住民とつながる契機にするなど好循環を生み出している生産者や住民は多くいらっしゃる。

今回、共催をしてくださった一般社団法人「東の食の会」事務局代表として東北の支援をしている高橋大就さんも最後に下記のように締めた。
「生産者が生産物の想いを伝えていくことも大事。そして同様に生産者でない人も、生産者の声を代弁し、大きなパワーを作り出すことができるはずだ。」
【文責:中山】

▼高橋博之からの一言
かつて、百姓一揆を首謀して、お上につかまり、家系図から消された先祖がいるという若手農家がやってきた。
まさにガチの一揆だが、私も本気でやっている。
そして、私が言うところの、「生産者が消費社会に躍り出て食べ物をつくる世界の価値を伝えて仲間にする」という平成の百姓一揆を
すでに体現している農家が最も多いのは福島だと改めて感じた。そして、横のつながりも強い。
消費社会の力を個々が取り込み、さらにその個々が横で連携し、底上げしている福島は近い将来、日本の農業を牽引する存在になると確信した。

■参考
株式会社ベネッセコーポレーション/高校生と保護者の学習・進路に関する意識調査 (震災の影響)/2011